ケモ度でみる『獣・人外BL』
待ってました!!
ケモナー大歓喜!?『獣・人外BL』アンソロジーがついに発売!!!
- 作者: 高永ひなこ,街こまち,東野海,九重シャム,楢崎壮太,えすとえむ,草間さかえ,琥狗ハヤテ,直野儚羅,名取いさと,カメイ与五郎太,櫛野ゆい,元ハルヒラ,池玲文,葛西リカコ
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: コミック
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人外BL好きとして、このアンソロがバカ売れして定期シリーズになることを願い発売日にレビューをしたためました。皆様が手にとる参考になれば!
試しよみはコチラ↓
【ケモ度】とは
★の数で表されるケモナー歓喜度数。
最高ランクの★5つ=より人間の姿から遠い、ということ。
※もちろん独断と偏見です。
一つの指標として表紙右側のオオカミ獣人さんは【ケモ度】★星3つ、です。
執筆者一覧
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池玲文 カラーピンナップ【ケモ度】★★★3つ
獣人×獣人、直接の性描写なし。
種族の壁を越えた物語が展開する予感。
- 高永ひなこ『囚われの男』【ケモ度】★★★3つ
獣人×美少年、直接の性描写なし。
短いページだが一番続きが読みたい作品!主従逆転モノはいいもんだ。
- 街こまち『ぼくの獲物』【ケモ度】★1つ
うさぎ×きつね(擬人化)
ケモ耳程度。ケモナーじゃなくとも気軽に楽しめる。絵柄がかわいい。色んな意味で一番ライトな作品。
- 東野海『神の贄』【ケモ度】★★2つ
フクロウ(神様・擬人化)×人間
獣⇔神様(人型)という美味しいとこどり。ヤるシーンはほぼ人型。
- 九重シャム『先輩に繭と俺』【ケモ度】★★★3つ
獣人×人間
ヤるシーンも獣人のまま!やったねタエちゃん!!
あと本当におせっかいな邪推だけどヤるシーンで受けのそれをほぐすとき、そのまま鋭利なかぎ爪入れて大丈夫か!?受けは生粋の人間だよな??しかもお清めセッなのに受けのお尻はズタボロでは!?と心配になりました。
でもきちんとストーリーがあって、シャム先生には是非この設定で単行本一冊お願いします!という気持ち。
- 楢崎壮太『ねこねこハニー』【ケモ度】★★2つ
人間×猫になる人間、直接の性描写なし。
いつもの『ねこ』シリーズ。人間と猫の切り替わりがハッキリしているのでケモ度は★2つ。猫谷くんが猫になってからはペット漫画のほのぼの感がある。
- えすとえむ『the basement』【ケモ度】★★★3つ
ミノタウロス+人間、直接の性描写なし。
秘密の地下室は官能的。ミノタウロスもいいけどケンタウロスを期待してしまっていました…。もっとページ数読みたい。
- 草間さかえ『銀杏のはなし』【ケモ度】なし
樹木の神様どうし、直接の性描写なし。
イヤッホオオオォ!!!人外神様系BLが大好物な私はここで叫びました。このアンソロ内で唯一ケモ成分なし。草間先生作品特有の、目に見えざる者への思慮深い愛が垣間見える。ファンなら読んで損はないかと。がっつりラブを期待していると肩すかしをくらう可能性もありますが、人間愛(神様だけに)というのか、広い意味での愛情が感じられました。先生の作品は“ふと感じる夏草の匂い”みたいな、この瞬間はもう訪れないんだ…というBLを描くのが上手すぎる。続編希望です……。
- 琥狗ハヤテ『AΩ』【ケモ度】★★★★★5つ
爬虫類系獣人+鳥類系獣人、直接の性描写なし。
ついに出ましたケモナー歓喜度MAX★5つ!!人間要素は二足歩行という点のみ!あっぱれ!!すごく……進化論です。
- 直野儚羅『ボクの旦那様』【ケモ度】★★★3つ
ドーベルマン風獣人×ねこ風獣人
またまた余計なお節介だが爪が痛そうだ……。受けの短小チンがショタ感あって可愛かった。
- 名取いさと『僕だけの愛しい悪魔』【ケモ度】★★★3つ
山羊系獣人+馬の亜人、性描写はあるがメインCPの直接的なアレソレはなし。
馬頭の咥内でブツをズポズポしてる図ってスゲー興味深い、これがで何かに目覚めてしまいそう。この作品も完成度高くて、まるごと一冊読みたい!!
- カメイ与五郎太『神様のしっぽ』【ケモ度】★★2つ
妖狐×妖狐
受けのピンチにかけつけてくる攻めはいつの時代も正義。きつね耳かわいい。
- 櫛野ゆい『白狼王の愛嫁』小説【ケモ度】★★★3つ
獣人×人間
今月発売予定の単行本(小説)の宣伝的ノベルスが載ってました。簡単なあらましが最初にあるので本編を読んでなくても大丈夫なよう。獣人王・ウルスの妃(きさき)となった人間のアディア(もちろん男)。侍女に代わってウルスの入浴をお手伝いしようとするが、発情されてしまいお風呂えっちへ!モフモフ系が好きなら楽しめると思います。(単行本未読)
- 元ハルヒラ『ひとりぼっちのタンタ』【ケモ度】★★★★4つ
巡り神+羽のある犬、直接の性描写なし。
ハルヒラ先生の十八番、巡り神シリーズ!まさに異種間ラブ…。家族になる過程が読みたい。あと恋をすると同じ姿になるって設定が汎用性高いのでハルヒラ先生には巡り神シリーズずっと描き続けてほしいです。
以上が『獣・人外BL』のちょっとした感想です!
結論:ケモナーじゃなくとも楽しめる入門書的一品。
ケモナーガチ勢はとりあえず買って、もっとコアなケモBLを出してもらえるようにアンケート書こう。
惜しむらくはアンソロという形式上、どうしようもないことですが各話のページ数が少なくて……。続き、読みたいですリブレ先生!
最近ケモ流行ってるな~と感じるのは5月末にOPERAからでた『部長はオネエ』の存在が大きいです。二次創作でも獣人系をよく見かけるような。BLに限らず日当貼先生の『オデット』が人気だったり、ケモ要素が2015年の漫画界のトレンドになるかもしれないですね。
非・BL『オデット』。
4月初旬発売のマガビーに載ってる広告をみてから2か月、私はこのアンソロ首を長ぁ~くして待ってたんですよ……。リブレさん次は「人外メイン」のBLアンソロどうでしょうか?神様とか妖とかケモノ要素のない人外、付喪神っぽい感じで無機物でも可、みたいな…。
何にせよ、リブレさんという商業BL界のドンが多種多様な性癖アンソロ出してくれると「これもイケるあれもイケる……悔しいけど面白いビクンビクンッ」って自覚してなかった性癖をあぶり出してもらえるので、ありがたいことですよ。
生きる糧になるような、いいBLをごちそうさまでした!