『エロとろR18 ~初恋~』を読むべき4つの理由
年に1回のお楽しみ、大人の皆さんお待ちかねの
女子による女子のための18禁レーベル「X-BL」シリーズの最新刊『エロとろR18 ~初恋~』です!
まだアマゾンに電子書籍として出ていないので
リブレ出版さんの通販リンク↓
リブレ通販:【18禁・数量限定本】エロとろR18 ~初恋~ :: リブレ通販
「エロとろ」を買うべき4つの理由とは?
1.18禁BLアンソロなのにストーリー性重視
リブレ出版から出ているBLはどちらかと言うとストーリー性重視ですが、特にシトロン編集部から刊行されているものは安心できるクオリティのものが多い。
2.はらだ先生の特典付録カバーがめちゃくちゃエロい
以下に感想を書きましたが、とにかく見てください!
3.テーマが初恋だからプレイ内容に縛りがない
多様なプレイあり。
4.読み切り形式なのでBL界の大御所の作品を気軽に読める
BL以外の一般誌で活躍している阿仁谷先生や彩景先生のドえろアプローチをみられるのはエロとろだけ!
以下、感想含むネタバレあり。
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表紙イラスト:阿仁谷ユイジ
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特別付録:リバーシブル攻受ポスターカバー(はらだ)
まずは皆さま、表紙カバーをめくってください。
一にも二にも猫も杓子もカバーをめくってください。
阿仁谷先生のポップで可愛いカバーと折り重なるように、もう一つの(そして真の?)はらだ先生描きおろしドえろカバーのお目見えです!ありがとうございます!!これだけで買う理由ができるってもんです!
女性向けBLで性器描写ありのカラーイラストがまず珍しいのに、こんなにガッツリ描きこみしてくれてありがとうございます!何度謝意をリブレさんに向けて伝えればよいのでしょうか…。エロとろの表紙といえば阿仁谷先生のエロ可愛い表紙が目印ですが、今回はテーマが初恋なだけに表紙のエロ要素が薄めなのかな?と思ってただけにこんな爆弾が…!
汁・毛・タマ・結合部の描写ガッツリ感は、はらだ先生に拍手!!
言葉を尽くしても、この驚きは伝えきれないので是非とも実物を見てください。もはやポスターとして部屋に飾ってもいいと思います。
- 阿仁谷ユイジ「恋におちてごめんなさい」
何を言ってもネタバレになってしまうのですが、カタルシスを感じられる終わり方で男子迷路シリーズにはハズレなし!という思いを強くしますね。先生の描く人物はギャップ萌えが常にあって今回もその差に絶大な色気があります。自ら読んだあとに「おお…っ!」となってほしいので、ふんわりした感想になってしまいましたが、阿仁谷先生のBLが好きな人なら本作目当てで買っていいかと。
あと元気くん(阿仁谷先生的表現)がすごい。さすが18禁レーベルの真骨頂。スジと色のグラデが立体感につながり、今にも“ビキビキッ”という効果音が聞こえてくるような錯覚をおこします。男性向けエロみたいなサービス精神を感じますね。
阿仁谷先生は手書き文字のエロさが特徴的ですよね…。個人的にはp.34の「たわっ♡たわっ♡♡」(タマ揺れ音)がエロ手書き文字のモンドセレクション受賞です。少し前にジャンクボーイ付録のあえぎ声シールが話題になりましたが、阿仁谷先生の擬音シールがあったらマジで買いたいな……というほど。
- はらだ「スイメンカ」
泣きながら抜くって意味がわからないけど、はらだ先生に限っては両立できるんだよな~!エロ切ない。断面図表現がいやらしい!「初恋は実らない」がテーマなのかな。このアンソロ内で完成度の高さ随一。『後悔の海』(2014年MAGAZINEBE×BOY5月号掲載、単行本未収録)の続編とのこと。単品で読めました。はやくまた、はらだ先生の短編集が読みたい!
- 犬時(原作) 笑平(漫画)「ボクは人気者」
『りんご、木から落ちる』からの続編。もちろんこれだけで読めます。“居心地のいい場所にするために演技する”ことを続けると、自分の真心がどこにあるのか分からなくなるよな~。おそらく続編があると思うので最終的にどう転ぶか。主線が太めなのではらだ先生の後に読むと画面からの圧を感じる。殺伐シリアスめ。
- エマオ「0点満点」
独特な世界観です。カラーイラストがみてみたい。おそらくまだ同人作家コレクション以外の単行本が出ていない?と思われるのですが、同人のほうでも独創的な作風の方でした。フワフワ浮遊感が味わえるかと。
- ヤマヲミ「ファーストラブ♡をもう一度」
ひみセフシリーズの続編。単品で読めます。年の差モノだからこそ、年下攻めの焦りや嫉妬が良いスパイスに。「焼け勃起に火がついちゃうー!」には笑いました。何冊もシリーズ出ているだけあって安定感◎
- 九重リココ「ちぎれたてのなか」
ゆがんだ兄弟モノ。近親相姦がキライな人は注意。エロ的な見せ場がしっかりしていて、お兄ちゃんいじらしい。ちょっとヤンデレ感あり?メリバ…かな?
- 阪本あき「線を書く」
セフレ関係を割り切れる人とそうじゃない人間の話。一番難しい…というかどう解釈していいやら…?優しさって難しい。
- やしこ「あふれる濡れる」
酒をじりじりした関係の突破口にする。いいですね~。すっきりとした絵柄で受けも可愛い!お互い素直になれよな!
- カシオ「江崎少年の憂鬱」
天才少年10歳江崎くんが大人になる薬で大きくなっちゃった!この設定だけでご飯3杯はイケますわ~。性器の大きさに戸惑ってお兄さんに手引きしてもらうおにショタ…からのショタ(?)攻めやったー!二郎と江崎くんの両想いがチラ見えて最高…続編が読みたい。
- 木村ヒデサト「あべの橋、灰色の人類」
どうしようもない愛すべき人間たち!って感じです。木村先生の言葉を借りれば“鼻血が出て歯が抜ける話”なんですが、人生いきてりゃ理不尽なこともあるし、よく分からない感情に振り回されてズタボロになることも……。清濁併せ呑んだ魅力がありますよね!今度リブレ出版からは初めての『おれ、被害者』というコミックスが発売予定。木村先生通算3冊目の単行本がでるようなので楽しみです~。
(8/8追記、エントリあげました)
- 彩景でりこ「隣に住んでる猫のこと」
自分が社会的に正しくあろうとするあまり、周りにゆがみを起こしてしまうのはどうしようもないのだなあ~。半ば逆レイプするかたちで攻めを組み敷いたが、ノンケであろうとするあまり行き場のない感情をもてあます受け。リバおいしい。力関係の逆転もおいしい。
結論:「エロとろ」シリーズ過去3冊読んできたけど、今回も買って損なし!
きゅんきゅん もんもん むらむら どきどき
という裏表紙のキャッチコピー(?)も効いてます。
読んだあとはサッと5分で書いてアンケート出そう↓
アンケート X-BL「エロとろR18 ~初恋~」 | リブレ出版株式会社
「エロとろ」シリーズはリブレから出ている18禁アンソロジーの中でも、絵柄が可愛い系(今風のもの?)が多くて嬉しいんですよ本当に…。
他は「PINK GOLD」シリーズなど耽美寄りの絵柄のものが多いので、絵柄が可愛い・話も面白い・何よりエロい!という三拍子揃った貴重な存在なんです。
この『エロとろ~初恋~』は前回エントリーの『獣・人外BL』と同じ6月10日発売だったんですが、その日にリブレから発売されたBLが豊作すぎてレビューが追いつきません!嬉しい悲鳴!!発売日に買ってはいるので、また近いうちに書きます。
来年も「エロとろ」シリーズに出会えますように。
生きる糧になるような、いいBLをごちそうさまでした!